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青の世界
真っ青な海の間を飛ぶ鳥は
何を感じるのだろう
究極の自由だろうか
果てしない海の向こうがみえるだろうか
青と青の世界の中で
白い光となり消え去る鳥は
どこまで行くのだろう
海の上を飛んでいけたら
飛び跳ねる魚や
イルカの群れ
クジラも見えるのだろうか
どんな世界が広がるんだろう
そこにはきっと究極の自由があるのだろう
太陽は白いさざ波を光らせる
月は真っ黒な海に己を映す
海は美しく
時に恐ろしく
その時々の顔を見せる
海は地球の顔なのか?
機嫌の悪い時は荒々しく
機嫌のよい時は静かにすべてを受け入れる
深い暗い海にも命を宿し
時に優しく
時に厳しく
全てを育む
そして
海の深さはすべてを飲み込み
静かに眠らせる
眠っているものは永遠だろうか
いつか人の目に晒すのだろうか?
どこまでも飛んで行ったら
それを見せてくれるだろうか
はるかなる時の遺物を
海の上を飛ぶ鳥たちは
その恩恵をうけているのだろうか
果てしない空と海のはざまには
どんな奇跡が起こっているのだろうか
海をみていると
遠い水平線の向こうへと
心は飛んでいく
そして
頭の中でイルカをみて
飛び跳ねる魚をみて
シロナガスクジラの雄大さを想像する
そんな盲目の旅も楽しいものだ